「タンパク質をしっかり摂らないと、筋肉減少するよ」
ダイエット情報を見ると、よく書かれています。タンパク質摂れってバカの一つ覚えみたいだし、筋肉減るって言われてもね。
てなわけで、タンパク質の摂取がどうして必要なのか、調べてみました。
結論から言うと、タンパク質の摂取は最重要。(バカの一つ覚えではない)
- 体のほとんどがタンパク質でできている
- タンパク質不足で病気になりやすい
- 筋肉減少で痩せにくく太りやすい体に
この記事を読んでいただければ、上記のことがわかります。
自分の体のためにも、タンパク質をしっかり摂取しましょう。
参考文献は末端に載せておきます。
タンパク質って体の成分らしいよ
私たちの体のほとんどは、タンパク質でできてるんだって。
- 筋肉
- 肌
- 髪
- 爪
- 骨
- 血液
- 胃腸
- 酵素
- ホルモン など
上記がタンパク質でできています。
タンパク質=筋肉→脳筋って思ってた人は、ご自身の体に謝ってください。
外から肌の保湿や髪の毛のケアはするのに、内面からしないのはありえない。タンパク質の摂取をしないと、ハリのない肌や髪、ダルダルになった体になります。
タンパク質を英語で言うと「プロテイン」。
ギリシャ語の「プロティオス」が語源で、「最も重要なもの」という意味らしいです。
みなさん、最重要栄養素のタンパク質をしっかり摂りましょう!
体は毎日入れ替わる!タンパク質の摂取は必須
体は毎日、分解と合成を繰り返してるんだって。
タンパク質が少ないと、合成が行なわれず私たちの体が減っていきます。
脂肪じゃなくて、筋肉や皮膚などが減る。減るなら脂肪だけにして欲しい。
特に筋肉の分解が早くなります。
骨とか胃腸などのほうが、生きて行くのに重要。重要度が低い筋肉を分解して、重要な他の部分の合成に使います。
【ダイエットには致命的!】筋肉が減ると痩せにくく太りやすくなる
タンパク質の摂取が少ないと、筋肉の分解が進みます。
体から筋肉がどんどん無くなっていく。
筋肉が減ると、基礎代謝が低下。基礎代謝が低下すると、消費カロリーが減ってしまいます。
筋肉1kgに対して13kcalも減ってしまいます。しかも
食べたら太る。痩せたくても、なかなか痩せない。
本気でダイエットをしたいなら、タンパク質をしっかり摂って筋肉の減りを抑えよう!
【恐怖】タンパク質不足が招く病気
タンパク質不足は以下の臓器に影響を与えます。
臓器 | 影響 |
筋肉 | 太りやすく痩せにくい体質になる ロコモ サルコペニア フレイル(心身虚弱状態) |
血液・骨 | 貧血 骨粗鬆症 |
皮膚・髪・爪 | シミ シワ |
酵素・ホルモン 免疫・精神 | 消化不良 血糖値の上昇 月経異常 感染症にかかりやすい 集中力の低下 |
活動意欲がわかなくなったり、どんどん歩けなくなります。
タンパク質不足の影響って怖すぎ。
タンパク質の摂取量は?体重×1.3~2.0g
タンパク質の1日の必要摂取量ですが、体重×1.3~2.0gです。
体重60kgの人だと、78~120gの摂取をしましょう。
筋トレをする人と、しない人で量は変わります。以下を目安にしてください。
- 筋トレする人:体重×1.62g以上
- 筋肉維持したい人:体重×1.3g以上
上記の量を摂取しましょう。
タンパク質の摂取だけではダメ!【筋トレもしよう】
タンパク質を摂取していても、筋肉は使わないと減少します。
刺激を与えて、筋肉の維持をしましょう。
筋トレと聞くと重いものを持つイメージがありますが、ダイエットでは自重で十分です。
筋トレは毎日やる必要もありません。毎日やると、筋肉がつきにくくなります。
【筋肉がつく流れ】
- 筋トレ
- 筋分解
- 筋合成
- 筋肉の発達
筋トレをすると、筋肉が分解します。毎日同じ筋トレを行うと、分解だけが進みます。
分解した筋肉がしっかり栄養を摂ることで、筋合成が進む。しっかり食べて休みましょう。
栄養と休息を摂った事で、筋肉の発達になります。筋トレして2~3日は休みましょう。
1日でいくつもの筋トレもいいですが、日毎にいろいろやってもいいです。
ダイエットしてると、体を動かさないと心配になる。なのでローテーションして実践しています。
【私の筋トレローテーション】
- スクワット:10×3set
- 腕立て伏せ:15×3set
- 腹筋ローラー(膝コロ):20×3set
- 休み
今日スクワットやったら、明日は腕立て伏せ。こんな感じでローテーションしています。
筋トレは最初から回数を多くしない。
運動不足の人が、最初から頑張ると体を痛めます。私もダイエット初期のころ、膝を痛めてしまいました。
1回からのスタートでもいいんです。まずは始めることからやりましょう。
【何だって!?】食欲抑えたいならタンパク質を摂れ
タンパク質を摂取することで、食欲が満たされる。その結果、1日の摂取カロリーが減る。
タンパク質を贔屓し過ぎじゃん。そう思ってました。
「食べても食べても満たされない」
誰しもがこんな経験をしているなか、
「タンパク質摂れば満たされるよ」
ってそりゃ単純すぎやしませんか。
「火のないところに煙は立たない」って事で調べました。めちゃ有名な研究でした。
研究者は、20年以上食欲について研究している変態です。
1日の摂取カロリーの「15~20%」のタンパク質を摂取すると、食欲が満たされるそうです。
人間を含む生物には、「タンパク質レバレッジ」ってのが存在しています。
タンパク質レバレッジとは
身体 活動 で 消費 さ れる カロリー が 不変 と 仮定 すれ ば、 高 炭水化物・高 脂肪 食 は やがて 体重 増加 を 招き、 高 タンパク質 食 は 体重 減少 に つながる。 いずれ に せよ、 どんな 場合 にも 最 優先 さ れ た のは、 一定 量 の ─ ─ 多 すぎ ず、 少な すぎ ない 量 の ─ ─ タンパク質 の 摂取 で ある よう に 思わ れ た。
引用:デイヴィッド・ローベンハイマー; スティーヴン・J・シンプソン. 科学者たちが語る食欲 (p.95). サンマーク出版. Kindle 版.
要約すると、タンパク質欲が満たされない限り、炭水化物や脂肪の多い食事を続けてしまう。
ご飯なら何倍でも食べれたり、高カロリーなお菓子を食べても満腹にならない。
こんな経験をしたこともあるはず。
両者ともに、タンパク質がほとんど入っていないからです。
タンパク質レバレッジを満足させるためにも、毎食しっかり肉や魚を食べましょう。
タンパク質を食べると食欲抑制ホルモンが働く
私たちには、食欲抑制ホルモンが備わっています。
- 糖質
- タンパク質
- 脂質
どの三大栄養素を摂取しても、食欲抑制ホルモンは働きます。
ですが、タンパク質を摂取したほうが、食欲抑制ホルモンの分泌が長続きすることがわかりました。
理由は、消化に4時間以上かかるのと、ホルモンの成分がタンパク質だからというのが挙げられます。
タンパク質を摂取して、食欲抑制ホルモンを働かせましょう。
【まとめ】最優先はタンパク質の摂取です
ダイエットをしている人は、優先的にタンパク質の摂取をしてください。
タンパク質は体を構成する栄養素であり、食欲を抑制してくれます。
【タンパク質でできている体の組織】
- 筋肉
- 肌
- 髪
- 爪
- 骨
- 血液
- 胃腸
- 酵素
- ホルモン など
私たちの体は毎日、分解と合成をしています。タンパク質が不足すると合成されず、どんどん分解だけが進みます。
脂肪ではなく、大事な体の組織が無くなっていく…
また、タンパク質は食欲を抑制してくれることがわかっています。
食欲抑制ホルモンが働き、4時間以上お腹が空くのを抑えてくれます。
毎日しっかりタンパク質を摂取しましょう。
参考文献
タンパク質についてわかりやすく説明しています。
タンパク質レバレッジについて知りたい人はこの本。ちょっと難しい。
いろいろな研究論文を、ひとまとめにしてくれています。ちょっと硬めの本なので、難しく感じるかもしれません。